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移動用変圧器車

  • 2022年07月29日 11:12
  • カテゴリ: お知らせ ブログ

本年3月、移動用変圧器車の制御を司る主要部の修理を実施してきました。

 

移動用変圧器車というのは、低床大型トラックの荷台部分に変圧器を搭載し、災害時や緊急時に地域への電力供給を仮設で行えるように設計された機動力あふれる特殊車両です。

 

通常の電力用変圧器に求められる機能、能力を維持しながら、日本の道路事情や法令内で設計された技術の塊、映画トランスフォーマーのヒーロー達のような、「イザ」という時に頼りになる車両です。

 

その車両は、ある企業の広大な施設の土地の一角に区切られた、これまた広大なスペースに駐車してありました。

 

本来、この車両が稼働しないことは平和である証拠ですが、突然の出動にいつでも対応できるよう、厳重に保管してあります。

しかしそこは施設の建物からは遠く離れ、厳重なフェンスで仕切られたスペース。

 

作業中にトイレに行きたくても、一旦その駐車している敷地から外に出て、改めて隣の広大な施設に入場し、その正門から制御室の建物まで延々と歩かなければなりません(徒歩およそ15分)

 

朝のミーティングで、作業する皆さんに私から周知しました。

「どうか早めに声をかけてトイレへ向かってください(笑)さもないと途中で…(・_・;)

 

 

さて、当日の作業を始めて間もなく、私は今回の修理箇所近くの電装品の絶縁体部分に不純生成物が発生していることを発見してしまいました! ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ

 

これが発生しますと、いずれ進行し絶縁破壊に至る大変危険なものです((((;゚Д゚))))

 

まだ初期段階ではあるものの、私の経験上、直射日光に当たる場所、気温変化の激しい場所、森林近くなど設備上に落葉が堆積して湿度が高い場所に設置された設備においては、その進行速度が早いようです。

 

この制御回路はこの変圧器の頭脳であり、移動用変圧器の重要性を考え合わせると、このリスクはいち早く取り除いておくべき案件です。

本日の予定作業を仕様通りに終えた私達は、お客様に予定通り完了したことを報告すると同時に、この当該電装品を実際に見て頂き、はらむ危険に対してご説明し、早めのご対応を所見としてお伝えしました。

 

 

あれから4ヶ月、先日、私の元に上記修理の打診があり、只今、メーカー、お客様と三者で日程調整を行っております。

 

お客様が私の報告を真摯に受け止め、予算を確保し、発注してくださったことに深く感謝です。

 

 

さて、近い将来、また遠いトイレの現場へ… ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

電力の安定供給のために。

 

 

 

 

writer       H.Y

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