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一本の電話📲
- 2024年12月19日 16:03
- カテゴリ: お知らせ ブログ
仕事中にスマホが鳴った。
得意先のWからだ。
彼はスタンディングのJETスキーが得意な男。
「突然すみません。実は…」
と切り出されたのは、遊びでも飲みの誘いでもない、トラブル対応の打診だった。
真夏のような10月を過ごし、長い夏を終え本格的な冬の到来。
暖房が欠かせない朝晩となってきた今、猛暑を過ごした屋外設備にとって厳しい季節の到来だ。
彼は言う。
「なるべく早く対応して貰えないかな?」
当然である。この先更に冷え込む予報。
少しでも早く直したいだろう。
スケジュールを確認する。
「明日なら良いよ。但し明後日に跨ったら無理だ。」
明後日は予定がある。
トラブルは蓋を開けてみないと分からない。
部品調達や想定以上の重症によって数日を要する覚悟も必要だ。
取り敢えず明日一日限りならという条件で材料と書類を用意する。
後は先方からの指示待ちだ。
複数日に対応できる人材が確保できればキャンセルされるだろう。
但し対象設備は1979年製。私と同級生の古い機器だ。
いじれる人材も限られる。
間もなく電話が鳴った。
「お願いします。」
指示書が届く。
翌朝早めに出発し、現場へ向かう。
万全の防寒体制で望んだが、現場は日あたりが良く作業が進む。
今回のトラブルは動作不良。
さて何が原因か?
電装品か? それともメカニズムか?
先ずは最初に動作させてトラブルを再現させる。
これで再現すれば原因が特定しやすい。
再現しないと特定はやや困難。
「いち、に、さん…」
釦を押す。
気持ちよくスムーズに動いてくれてしまった。
もう一度…
何度動かしても何事もなかったように動作する。
「お化けだ。」
もう正体(原因)がわからない。
シーケンスと実機器を見ながら急所を特定する。
当該機器はかなりグリスが切れており、メカニカルトラブルも否定できないが電装品も相応の年季だ。
取り敢えずお客様に、再現しない為に原因が特定できない状況と、考えうる電装品とメカニカルパーツの取り替え、全体的なグリスアップをご提案。
「その通りにお願いします。」とご快諾頂く。
バラしながら配線を当たっていくと案の定、数か所にドライで導通のない接点が見つかった。
電圧を掛けてみても安定しない。
原因の一つであろう。
その後も古い設備であるため慎重に作業を進めていく。
取り敢えず全て作業を終えた頃には日が沈みかけ、空気がやたら冷たくなってきた頃だった。
複数回にわたって動作試験しながらデータを取るも異常は認められず、お客様にもご納得いただいて帰路につく。
帰りはやや渋滞に捕まり時間を要したが、無事に帰宅した後はビールの心地良い酔いと達成感に包まれてグッスリと眠ることが出来た一日だった。
仕事を振ってくれたWに感謝。
Writer H.Y
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