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本格的な寒波到来のこの時期に、私はとある水力発電所へ出張してきました。

水力発電所はご存知の通り山の中にあるのが当たり前。都会の真ん中にはありません。

冬の発電所…皆さんはどんなイメージを抱かれるでしょうか?

 

吹雪の中、灰色の空と真っ白な山の谷間に冷たく凍りついた湖と共にひっそりと佇む冬の発電所。

そんな光景を頭に描くだけで風邪ひきそうです。

 

4WDの車輌に機材を積み込み、雪かき用の長靴とスコップは必須です。

身支度は防寒着に防寒ヤッケ、ヒートテックの上下、フリース…

いつもの出張の荷物に比較して3倍にも膨らんでしまいました。

 

JR駅前のビジネスホテルで前泊し、メーカーの技術員Wさんと合流。

一緒に晩飯食いながら明日の作戦を練ります。

寒い冬の夜ですから、体が温まる物を食べましょう。

ということで二人で食べたのがこれ↓

そう。「ほうとう」です。

これを食べておくと、イザ!という時にも安心です。

伝家のほうとう

 

食べ終えて、メーカーのWさんは南口の高級ビジネスホテルへ。

私は北口の安ホテルへと戻りました。

安ホテルですが、7階最上階。

眺めが良く、夕日に染まった富士山がとてもキレイに見えました。

明日も寒そうだ…

ほうとうを食べ、ホウッとしてそのまま就寝。

 

さて、当日は雪を考慮して予定より1時間早くホテルを出発します。

早々に朝食を済ませ、朝の通勤渋滞の駅前を走って高級ビジネスホテルでWさんをピックアップ。

発電所の周囲にコンビニなんてありませんから、市内のコンビニで昼飯と飲み物を買い込んで発電所へ向かいます。

幸い、山の麓まで積雪は無くスムーズに走れましたが問題はこれからです。

ブラインドのコーナーを一つ曲がった次の瞬間、日陰にあるアイスバーンや積雪でスリップすることは容易に想像できます。

「俺はだまされないぞ!」と、慎重に安全運転で車を進めて行きます。

最悪、あまりにも雪が深い場合は、手前に車を置いて機材を手運びすることも考慮しなければなりません。

どこまで発電所に近づけるか…

日が沈まぬうちに仕事を終えないと。今夜も男二人でほうとうを食べに行くのか?

雪のせいで最悪の事態ばかりが頭をよぎります(笑)

 

そして難なく到着した発電所前がこちら!!!

なんだよ!雪なんか何もないじゃないか!

 

現場事務所で迎えてくれたMさん、Iさん、ありがとう。

今年も宜しくお願いします。

 

writer     H.Y