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空の厳寒✈
- 2023年03月07日 15:43
- カテゴリ: お知らせ ブログ
2023年に入ってから足掛け3ヶ月
とある空港の電気設備改修を先日やっと終えることが出来ました。
今回の工事は制御電源回路の信頼性向上を目的とした更新なので、設備機能を全部停止して行う事になります。
その為、普段より更に制約が多くなります。
空港ですから、まず何と言っても入場が大変です。
複雑な申請を半年ほど前から行い、直前にも確認を行います。
当日はいくつものチェックとゲートをくぐり抜け、長い時間を掛け、やっと現場に辿り着きます。
別に悪い事をしに来ている訳でもないのに、夏でもないのに何故かキンチョウします。
私たちは工具や機材を大量に積み込んだ車両で入るわけですからチェックが厳しくなるのは当然です。
さしずめハリウッド映画なら、現場の途中でルートを外れ、作業服を脱ぎ防弾戦闘服姿になり、機材の下に隠した武器を取り出し、乱射して空港を乗っ取る・・・なんて事になるのかもしれません。
さて、現場のすぐ脇は旅客機が静かに牽引されて通ります。
油断していると視界の端に映る巨大なシルエットに驚きます。
手を伸ばせば主翼先端のウイングレットを撫でられるのではないかと錯覚するほどです。
かと思えば、やや離れた滑走路から離陸時のエンジン音は会話が出来なくなるほど。
この様な特殊な状況下ですので、それなりの対応が必要です。
まず、火気厳禁。
火の粉を飛散させる様なことを行ってはなりません。
騒音で会話が出来ないような時は、一旦手を止めます。
設備全停とは言え、とっさの注意喚起や意思疎通が出来ない状況下で作業を進める事は高リスクです。
そして飛散物。
図面やチェックシートはバインダーにシッカリと固定します。
資機材は全てコンテナ内に納め、蓋をロックしておきます。
滑走路に紙一枚でも飛ばしたら私の首が飛びます。
特に空港施設であるため、普段も許されませんが、更に普段以上に失敗は許されません。
朝から晩まで緊張を強いられるので、帰宅するとクタクタで浴槽の中で寝ていたこともありました。
試験前に回路チェックを複数回繰り返し、念には念を入れて試験に望みます。
3ヶ月の間、エリアを複数に分割し、リスクを考慮して計画したものの、寒さが厳しい日、突然の降雨もありました。
空港ですから風雨を遮る物も無く、シートを張ることも出来ません。
トイレが遠いエリアもあり、冷え込みが厳しい日、手元が暗い中、行動制限が厳しい中、後半は花粉症に苦しみながらも無事故無災害で御協力頂けた工事関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
writer H.Y
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